「今まではアルバイトで働いていたけど、事務職として派遣社員や契約社員で働きたい」「コールセンターの仕事に興味があるけど、派遣社員と契約社員は何が違うの?」。
転職しようと思って求人情報をチェックしたとき、雇用形態について悩んだことがある人が多いのではないでしょうか。
転職する際に、しっかり確認しておきたいのは「雇用形態」と「働き方」です。派遣社員と契約社員、アルバイトは仕組みやルールが違うため、希望条件によって、どれがいいのかが変わってきます。
今回は、派遣社員、契約社員、アルバイトといった雇用形態の違いを紹介。それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
未経験から新しい仕事に就きたい方、働き方を見直したい方は、ぜひご一読ください。
派遣社員・契約社員・アルバイトの違い
まずは、派遣社員と契約社員、アルバイト・パートの、基本的な違いを押さえておきましょう。
契約社員とアルバイトは直接雇用で、働く企業と雇用契約を結ぶのに対して、派遣社員は派遣会社と雇用契約を締結し、派遣先の企業で働きます。
■契約社員とは
正社員は雇用期間が定められていないですが、契約社員は、契約期間を定めて働く雇用形態です。
正社員はリーダーやマネージャーに昇進したり、異動や転勤があることが多いですが、契約社員は6ヵ月~1年といった期間が決まっている場合が大半で、昇進や異動、転勤がない企業もあります。
一定期間働いたうえで、双方の合意があれば、契約を更新することもあります。
契約期間は、2013年に改正された労働契約法で、「雇用期間が5年を超え、本人から申し出があった場合は、期間の定めのない無期雇用に転換しなければならない」とされています。
■派遣社員とは
人材派遣会社と雇用契約を結んで、派遣先の企業で仕事をするのが派遣社員です。
給与や福利厚生などの各種制度は派遣会社のものが適用され、仕事に関する指揮は派遣先の企業から出されます。
ただし派遣社員の業務内容は、労働者派遣契約で明確に定められており、契約期間中に契約にない別の仕事を依頼されることはありません。
人材派遣会社との雇用関係となるため、契約が満了になると次の派遣先と契約を結ぶ必要があります。
また、ひとことで派遣といっても、複数の契約形態があります。
派遣会社にスタッフ登録をして派遣される「登録型派遣」。
派遣会社と期間の定めのない契約を結んで派遣される「無期雇用派遣」。
最長6ヵ月の派遣期間を経た後、派遣先企業の正社員・契約社員として働くことが前提となる「紹介予定派遣」があります。
■アルバイト・パートとは
パートタイム労働法によると、アルバイトとパートに違いはなく、「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」を指します。
週3日、1日4時間、短期間など、曜日や時間・期間を限定して働くのがアルバイト・パート。
雇用主である企業と直接契約するということ、5年以上働いて条件を満たせば、申し込みにより無期雇用切り替えできることは、契約社員と同じです。
契約社員のメリット・デメリット
契約社員のメリットとして、「フルタイム勤務の求人が多く、アルバイト・パート・短時間パートよりも高収入を得やすい」、「業務内容が決まっている派遣社員より仕事の幅を広げやすい」、会社により「正社員登用をめざせる」といったことがあげられます。
給与面では、月給制と時給制の両方があり、週4日以下や短時間勤務で働ける求人もあります。
専門性が高い業務やキャリアアップを目指せる仕事をまかせられるケースもあり、実績が認められれば、正社員登用されるチャンスもあります。
デメリットは、契約期間満了の場合、次の仕事を紹介してもらえる派遣社員に対して、自分で探さなければならないこと。
また、派遣社員は仕事や人間関係の悩みを、働いている会社ではなく人材派遣会社にも相談できますが、契約社員は働いている会社に直接相談し、解決しなければなりません。
派遣社員のメリット・デメリット
派遣社員の最大のメリットは、人材派遣会社に仕事を紹介してもらえることでしょう。
最初の就業時だけでなく、契約満了となった際も求人を探してもらえます。
複数の求人の中から、希望条件に合ったものを選べるケースが多く、ライフスタイルに合った働き方を見つけやすいといえるでしょう。
契約によって定められた業務以外は対応しなくて良いのも、メリットと感じる人が多いようです。
派遣社員として特定の業務でスキルを磨いたり経験を積んだりした後に、正社員への転職を目指す人もいます。
また、業務内容や環境に関する悩みがあれば、人材派遣会社のスタッフに相談することができます。
派遣社員のデメリットは、希望条件に合う求人がないケースがあり、雇用が安定しないことです。
決まった業務のみを担当するということは、仕事の幅を広げてキャリアアップをめざせる可能性が少ないということでもあります。
紹介予定派遣は正社員への雇用切り替えが前提ですが、登録型派遣の正社員登用はありません。
アルバイト・パートのメリット・デメリット
アルバイト・パート・短時間パートのメリットは、何といっても柔軟な働き方です。
シフト勤務、週1~2回、早番・遅番、土日・夜間のみなど、さまざまな働き方を選べるため、複数の会社をかけもちしてアルバイトをしている人もいます。
責任の重い仕事をまかせられることは少なく、働く日数・時間の変更の相談がしやすいため、学業、介護、子育てと両立させるためにアルバイトを選択するという人も多いようです。
業界・職種によっては、アルバイトから正社員登用という道もあります。
最大のデメリットは、働いた時間分しか給与が出ないため、収入が不安定になりやすいこと。
単純作業が中心の求人も多く、契約社員や派遣社員より時給が低いことも多く、プライベート重視で働きたい人には向いていても、キャリアアップは難しいかもしれません。
仕事に何を求めるか?で変わる雇用形態
契約社員、派遣社員、アルバイト・パートのどれが自分に合っているかは、仕事に何を求めるかによって変わります。
正社員への転職やキャリアアップを視野に入れるなら、契約社員か専門性が高い仕事の派遣社員。
プライベート重視なら、シフト制や短時間勤務の求人が多いアルバイト・パートに目を向けるのもいいでしょう。
派遣社員は求人紹介や就業中のカウンセリングといったメリットがあり、ひとつの仕事で長く働きたい人は契約社員から正社員登用をめざすという道もあります。
トランスコスモスのコンタクトセンターの求人は、その多くが契約社員で、時間の融通が効くお仕事が多数あり、毎年約3万人の方が契約社員として入社されています。
また、いつでも管理者に相談でき定期的に契約更新面談がありますので、相談しやすい環境が整っているという声もあります。
聞けば知っている大手企業やさまざまな業界のお仕事があるため、専門性の高い仕事へのキャリアアップも目指せますし、正社員登用の実績も数多くあります。
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